2012年8月5日日曜日

ちくご子どもキャンパス「矢部川中流域の自然観察と体験2012」

   今年も、ちくご子どもキャンパス体験学習プログラム「矢部川中流域の自然観察と体験2012」は、7月21~22日、大きな事故もなく、無事終了しました。  このプログラムは、矢部川中流域の自然を観察することから、生命の大切さや人の暮らしを見つめ直すきかっけ作りとすることが主題です。  7月14日の「平成24年7月九州北部豪雨」により、筑後市も200世帯ほどの床上床下浸水被害が生じ、今回のプログラムで入浴利用を予定していた「船小屋恋ぼたる」も床上浸水し、当分の間営業できないような深刻な被害を受けました。 また、自然観察を予定していた「船小屋中ノ島公園」も激流で酷く抉り取られ、流木が散乱し、泥土が堆積し、淡水浴が全くできないような大きな被害が生じました。  このような中、まちづくりネットワークちくご では、「ちくご子どもキャンパス『矢部川中流域の自然観察と体験2012』」を中止するのではなく、当初の募集人数を超える23名の参加者が楽しみにしている体験学習の機会をできる限り提供したいとの想いで当初計画を一部変更して実施しました。  今回のプログラムは、最初に、竹を切って削って、自分たちが使う竹の器とコップと箸を作り、船小屋矢部川堤防付近の様々な生き物の観察、夜のセミの羽化観察や自然体験の思い出を二日目に、今回の豪雨による流木の輪切りや小石に描き、体験学習のまとめとして、「急性骨髄性白血病」を克服された山口絹江さんと骨髄提供経験が二度ある長直樹さんの対談や吉田祥吾さんと大石英雄さんのメッセージソングを聴いていただきました。  普段見ることの出来ない自然の中の小さな命とのふれあいや、セミの羽化に感動し、メンバーと協力してのカレー作りや思い出を描くウッド・ストーン・ペインティング、昼食のそうめん流しといった楽しく、貴重な経験が、今後の子ども達の活動に活かされていくことと思います。  今回は、宿泊研修会場を提供いただいた興満寺様をはじめ、多くの方々のご協力により開催することができました。ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。  これからも、私たち「まちづくりネットワークちくご」は、自然観察会や命の大切さを考える様々な催しを通じて、水と緑と命を大切にする自然豊かな筑後のまちづくりを進めていきます。

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